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Chi-Ri II のバックアップ(No.4)
(『丸』2011年10月号,Wikipedia) 概要
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| 名称 | チリ | チリⅡ型 |
| 重量(t) | 35 | 約35 |
| 全長(m) | 7.3 | 6.492 |
| 全幅(m) | 3.07 | 3.05 |
| 全高(m) | 3.05 | 2.792 |
| 携行弾数 | 100 | 66 |
| 車体前面装甲(mm) | 75 | 50~75 |
| 車体側面装甲(mm) | 50~25 | 35 |
| 車体上面装甲(mm) | 20 | 16 |
| 車体後面装甲(mm) | 50 | 35 |
| 車体底面装甲(mm) | 12 | 16 |
| 砲塔前面装甲(mm) | 75 | 75 |
| エンジン形式 | 水冷ガソリン | 空冷ディーゼル |
| エンジン馬力(hp) | 550 | 500 |
| 最高速度(km/h) | 42~45 | 40 |
砲塔側面・後面・上面の装甲厚はチリⅡ型は記録なし。
この比較を見てわかるとおり、チリⅡ型はチリより若干小型であり、五式チリ車を四式チト車生産型化した様な車両である。
また、かの有名な「試製新砲戦車ホリ」はチリⅡ型をベースとする予定だったらしい。
チリⅡ型は戦時下のリアリズムに裏打ちされた、地味ではあるが堅実な能力を持つ車両だったのだ。
また、四式チト車の代用として量産化の可能性がある車両であり、実際に(未公開の)四研会議資料の綴りには、相模陸軍工廠でのチリⅡ型の量産に関する記述が見られる。ゆえに、チリⅡ型の量産化はある程度真剣に議論されていたのである。
なぜそのようなことになったのかといえば、四式チト車はもともと57ミリ砲搭載戦車として一度完成はしていたが、急きょ75ミリ砲搭載に変更され、その結果重量が30トン超えになったにもかかわらず、操縦装置や動力系は20トン級戦車の設計のままであり、重量増に不安が残っていたからである。
また、砲の換装に伴い砲塔が大型化し、操縦手と前方機銃手の搭乗ハッチの搭載が不可能になった。これらのハッチの搭載は、従来から強く求められていたが、チト車では実現できなかった。
つまり、チト車に比して、当初から30トン超級75ミリ砲搭載戦車として開発されたチリⅡ型の方が設計に余裕があった(無理がなかった)からである。
そしてこのチリⅡ型が基になって、チリⅡ型固定戦闘室Ⅰ・Ⅱやホリ車が開発されていくはずだったのである。
(『丸』2011年10月号)
個人的にチリⅡ型に秘匿名称をつけるなら、チル車がいいんですが、チル=散るで縁起が悪いっていう意見もあるようなので、ヲをとばしてチワ車ですかね?
チヲって言いづらすぎでしょ。