日本語表記:試製五式十五糎自走砲 #br &ref(http://i.imgur.com/IEbJJgl.jpg,nolink); ''妄想ツリーでは本車を「ホチ」とは呼びません!!!!'' 理由は下の方を見ていただければ結構だと思います。 #br ''スペック'' |車体|九七式中戦車チハ| |車体装甲厚(mm)|| |重量(t)|| |エンジン①|三菱SA一二二〇〇VD空冷V型12気筒ディーゼル| |馬力(hp)|170| |出力重量比|| |武装①|九六式十五糎榴弾砲| |砲口初速(m/s)|540| |類似火砲|15 cm s.F.H. 18 L/29.5(Hummel最終砲)| ||オイ・オニ・オホの榴弾砲| (ウィキペディアより) #br *概要 [#u03c4153] あくまで「つなぎ」である「ホロ」車を更新する本格的な「十五榴搭載型重自走砲」を完成するために、九六式十五糎榴弾砲をチハに搭載する 計画が持ち上がり(昭和20年二月)、予定では昭和二十年五月に設計を終了させ、同年8月に試製砲が完成、大津川で竣工試験、9月には機能抗甚試験、十月に伊良湖射撃場で弾道試験、11月に実用試験だった。 設計は6月には終えて、大津川射場での試射も終わらせたが、間に合わずに終戦。 本来は一式中戦車チヘを車台に用いる予定だったそうだが、チハになった。 #br 九六式十五糎榴弾砲は口径149.1mm、23.6口径長、初速540m/s、弾量36㎏。使用弾種は九二式榴弾。 一式徹甲弾を用いた場合、約228.6mで124㎜貫通可能。(弾着角90度) (『砲戦車と自走砲』(カダス戦車博物館)・『グランドパワー2008年10月号』より) *「ホチ」名称への疑念 [#w9bdb8ff] この車両を「ホチ車」と呼ぶのは間違っているのではないか? そもそも、試製五式十五糎自走砲を「ホチ」と呼んだのは『四研史』(四研会 1982年7月)が初出である。自分が知る限り、公式書類で「ホチ」という名称 が使われたのは、ここの妄想日本ツリーにもある、新砲戦車(乙)だけである。 また、あくまで自論だが、以前使われた秘匿名称をそれ以降使うことがあるのだろうか、と思う。 同じ名称が二つのものを指しているというのは、機密を扱う上で不便であり危険でもある。 #br 砲戦車の秘匿名称の頭文字「ホ」から始まる車両で欠番は以下のとおりである。 ホイ 二式砲戦車 ホロ 四式十五糎自走砲 ホハ 一式半装軌装甲兵車(例外。) ホニ 一式七糎半自走砲・一式十糎自走砲・三式砲戦車 ホホ 同音反復よりナシ ホヘ ホト 試製四式十二糎自走砲 ホチ 試製新砲戦車(乙) ホリ 試製新砲戦車(甲) ホヌ ホル 試製五式四十七粍自走砲 つまり、試製五式十五糎自走砲はホヘか、ホヌであってしかるべきなのでは? 本車の構想が出現したのが昭和20年2月だから、おそらくホヌ車ではないだろうか? #br じゃぁ、ホヘはなんなんだよ!っていう方のためにこんな資料を。 ・「未完成兵器等一覧表(3)」(アジア歴史資料館 C14010956800) この14ページに「試製三式十五糎''戦車砲''」の未完成品が30門もあるんですよね。 おそらくこの「三式十五糎戦車砲」をチハだかチヘだかに固定戦闘室で搭載したものが、ホヘ車だと自分は思っています。 #br まぁ、こういう考え方をするやつもいるんだ程度に見てやってください。 |