日本語表記:二式砲戦車ホイ
スペック
(ウィキペディアより)
武装の九九式七糎半戦車砲は、四一式山砲をベースにしたもので、非常に短砲身である(23.9口径長)。四一式山砲にはタ弾(穿孔榴弾、HEAT)が用意されており、その貫通力は距離にかかわらず75~100mmである。 また一式徹甲弾の場合、射距離100mで50mm、射距離500mで46mm、射距離1000mで43mmであるが、九九式七糎半戦車砲は四一式山砲より初速が約100m/s向上されており、貫徹能力もやや高いと思われる。 主砲は、試製五十七粍戦車砲(甲)と換装可能であり、その装甲貫徹能力は射距離500mで75mm、射距離1000mで65mmである。使用弾種はHE、AP、HEAT。 試製五十七粍戦車砲(甲)は1939年から研究が開始されていた一式四十七粍戦車砲の後継として開発が1941年3月より始まった。1943年5月に射撃試験を行ったが、連合国の重装甲の新型戦車に対応できないとみなされて、研究中止となった。 1942年末一式中戦車をベースに密閉式旋回砲塔を搭載した車両を三菱が製作し、これがホイの原型となった。 量産車は1944年7月三菱重工東京機器製作所にて30輌のみ生産された。本土決戦用に温存され、実戦経験はない。